NLPは恋愛にも使える。実践したいテクニック8選

近年関連書籍などが発売され、話題を集めているのが「NLP(Neuro Linguistic Programing)」
心理学やコーチングなどに興味のある方なら耳にしたことがあるかもしれませんね。
NLPは別名「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれており実践的な心理学のことです。
ビジネスやコーチングなどの分野で利用されているものですが、実は恋愛の面でも活用させることが可能。
こちらでは、NLPの基本や恋愛で効果的なテクニック、NLPを使うにあたって注意しておきたいことなどを解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

そもそもNLPとは?

NLPとは「Neuro Linguistic Programing」(神経言語プログラミング)を省略した名称。
1970年代に、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーという2名により開発された心理学で、神経・言語・プログラミングの相互作用がどういったものかを解き明かすといったものです。
当初は心理療法の現場だけで広がりを見せていたNLP。
しかし、NLP分野の主な開発者であり、コーチ・行動スキルトレーナー・ビジネスコンサルタントとして世界中で高く評価されたロバート・ディルツをはじめとしたメンバーの功績のお陰で、心理療法の現場だけでなく、さまざまな分野で活用されるようになりました。
ビジネスシーンやスポーツの世界だけでなく、人間関係など人生にもプラスに活かせる学問です。

NLPは恋愛でも活用できる!

NLPは人間の神経や言語の動きをプログラム化して考える理論から構成されており、簡単に言うと「コミュニケーションが上手い人や心理学テクニックを使うのが上手い人達の手法をモデル化しよう」という狙いがあります。
ビジネスやコーチングのシーンで力を発揮するテクニックはもちろん、俗に言う「恋愛マスター」のような人たちの手法などもモデリングしているので、恋愛面においてもとても役立つのです。
NLPの基本的な本筋は、人の心を読み取り相手にとって良い形で情報を整理して伝えるということ。
そのため、NLPはコミュニケーションをスムーズにするのに効果的であり、恋愛でのコミュニケーションの向上も期待できます。

NLPで相手との「ラポール」を築く

ラポールはフランス語で「信頼」「親和」を意味し、心理学では「親密な信頼関係」を示す用語。
NLPを恋愛に活用するなら、ラポール、つまり相手との信頼関係を築くことが大切です。
信頼のおけない、親密でない相手に恋愛感情は抱きませんよね。
恋愛関係はじめ人間関係は信頼の上に成り立っているものです。
ラポールはその人に関する一定の知識を得て、ともに過ごすことで形成できます。
人間の脳は良く分からない状態を「危険」、よく分かっている状態を「安全」と認識するもの。
お互いに情報を知り合っているのが大事で、脳に安全と認識させた上でラポールは築けます。
そして、ラポールをスムーズに築きやすくするのが、NLPのテクニックなのです。

恋愛で効果を発揮するNLPテクニック8個

以下では恋愛に活用できる、NLPのテクニックをご紹介していきます。
これらのテクニックを実践しながら、落としたい異性との関係を着実に作っていきましょう。

ミラーリング

相手の動作や口調を鏡みたいに真似をするのがミラーリングです。
これは割と有名なテクニックなので、恋愛テクに興味のある方ならご存じの方が多いかもしれませんね。
例を挙げると耳を触る、頬杖をつくなど相手のクセを自分も同じタイミングで真似してみたり、相手が飲むタイミングで自分も飲むようにしたりといったことがあります。
タイミングを合わせて相手の真似をすることで、無意識のうちに相手はあなたを似た者同士と判断して安心感を覚えるのです。
それほど親しくなかった相手でも、趣味やこれまでの経験、考え方が自分と同じだと分かると親しみを感じるようになるのも、同じような理由なんですよ。
ただ、ミラーリングを実践するにあたっては1つ注意点も。
相手に不信感を与えてしまうほどに真似をしすぎるのは、避けるようにしましょう。
くれぐれも相手に変人と認定されてしまわないよう、バレない程度にミラーリングをするようにしてください。
あくまで、さりげなくがポイントです。
「ミラーリングしよう!」とずっと意識せず、ふと思い出した時にやるぐらいが丁度いいでしょう。

ペーシング

ペーシングとは、話すスピードや声のトーンなどを相手のペースに合わせることを指します。
早口な人はゆっくりしゃべる人より、同じ早口の人との方が話しやすいように、ペーシングを行うことで一体感や安心感が生まれるのです。
相手がゆっくり話すのなら自分もゆっくり話し、テンションが高いのなら自分もテンションを高めにするといったのが、ペーシングの一例。
相手の動作などをそのまま真似するミラーリングと違い、ペーシングはやっていても相手に気づかれにくいのがメリットです。
話す速度や表情の感じ、声のトーンなどは比較的合わせやすいですね。
もっと高度なものになると、まばたきの回数や呼吸のタイミングといったものが挙げられます。
初めのうちは意識的に行う必要がありますが、長く続けていると無意識に行えるようになるでしょう。
これは恋愛に限らず、ビジネスのコミュニケーション面にもつながるテクニックなので、仕事の場面でも意識してみるといいかもしれませんね。

バックトラッキング

バックトラッキングは平たく言えばおうむ返しのこと。
相手「私あのチョコレート好きなんだ」→あなた「へー、あのチョコレートが好きなんだね」
相手「○○ってレストランに行ったら美味しかったんだよね」→あなた「○○の料理は美味しいんだね。」
といった感じに相手の言ったことと同じ内容を繰り返すテクニックです。
これをすることで、相手に話をしっかり聞いていることや理解していることを示せます。
相手の話が長くなった場合には、要約した内容を返すことで話を整理できるという面も。
特に相手があなたに相談してきた場合は、問題が整理されて解決につながることもあり、あなたへ信頼感を抱くことにもつながります。
また、バックトラッキングにプラスαで質問をつけることで、話しが自然に膨らむのです。
無意識でやっている方もいるかと思いますが、バックトラッキングは相手に「自分は受け入れられている」という感覚を与えられる意味で、ラポールを作るのにとても重要なテクニックなんですよ。
ただ、やりすぎると相手が尋問されているかのような気持ちになってしまうので、さりげなく行う必要があります。
会話の中に適切にバックトラッキングを入れられれば、上手く言葉のキャッチボールができているように相手に思わせられて、信頼関係を築きやすくなるのです。

イエスセット

イエスセットは「一貫性の法則」という心理学の法則を上手く利用したテクニック。
人には何度も同意をしているとすぐには反論しにくいという特性があり、相手にYESを多く言わせることで、連絡先の交換や一線を越える局面でのお願いにイエスと言わせやすくするわけです。
前述したバックトラッキングともつながっていて、基本的にはバックトラッキングをすれば、おのずとイエスセットもできます。
相手「私あのチョコレート好きなんだ」→あなた「へー、あのチョコレートが好きなんだね」→相手「うん」
相手「○○ってレストランに行ったら美味しかったんだよね」→あなた「○○の料理は美味しいんだね。」→相手「うん」
「うん」と口に出さずに、反射として心の中で思わせるだけでもイエスセットは成立するので、その点でバックトラッキングは一石二鳥な技ですね。

相手のVAKに合ったコミュニケーション

VAKとはVisual(視覚)、Auditory(聴覚)、Kinesthetic(身体感覚)の略称。
人はいずれかの感覚が他の感覚より優れていて、相手の優位な感覚に訴えるようにして話すと、あなたの伝えたいことが受け入れられやすくなったり、相手に刺さる話をしたりできます。
視覚優位な人の特徴は視線がよく上に行く、「見る」「観察する」など視覚的な言葉を使うなどです。
相手が視覚優位なら色など視覚的な情報を中心に話を進めていくといいでしょう。
聴覚優位な人は視線が左右に動きやすい、「ワイワイ」「キラキラ」といった擬音語を使うなどが特徴。
相手が聴覚優位なら聴覚に訴えるような表現をするのが一番です。
身体感覚優位な人は視線は下方に行きやすい、「胸が熱い」「触れる」など身体感覚にまつわる言葉で話すなどが特徴。
相手が身体感覚優位なら「熱い・寒い」といった身体感覚的な表現や感情に関する情報を入れて話してみてください。

キャリブレーション

キャリブレーションは、相手の心理を言語以外の部分から認識することを指します。
人は口では「楽しい」「元気にやってる」と言っていても、実際の心理とは違っていることが珍しくありません。
キャリブレーションでは、相手の非言語、つまり、しぐさや表情、呼吸、声のトーンといった部分から相手の感情を推測していきます。
恋愛上手な人は、非言語の部分から相手の心理を読むのが上手なタイプが多いです。
ただ、キャリブレーションは決まりきったパターンがあるわけでなく、相手により差があるのが難しいところ。
感情が顔に出にくいだけで無表情でも楽しいと感じる人、笑顔が上手くて、悲しい時でもあまり表情に出ていない人などもいます。
いかに相手を観察して、ちょっとした変化にも敏感になれるかがカギです。
女性の言葉にしていない心理を認識し気づいてあげられれば、相手に「この人は私をとても理解している」と深い信頼につながっていきます。

ザイアンス効果

ザイアンス効果は別名「単純接触効果」と言われています。
人間は、モノや人など対象への接触回数が増えるにつれて、好感度が上がっていきやすいというものです。
ザイアンス効果は恋愛だけでなく、あらゆる人間関係においても効果的とされています。
ここで頭に留めておきたいのが、「時間」ではなく「回数」が重要ということ。
ザイオンス効果の観点からすると同じ6時間でも、1日6時間を一緒に過ごすより、2日×3時間一緒に過ごすほうが好感度が上がりやすいのです。
店員さんが気になっているという人は、1回の滞在時間を長くするよりも週に何回も通うほうが良いということですね。
また、ここでいう「接触」というのは直接会うだけに限らず、LINEやSNSなど非対面での接触も含まれます。
直接相手に顔を見せられなくても問題ないので、できるだけ多く相手の意識にのぼるようにしましょう。
ただ、単純接触効果はずっと有効なものではなく、一般的に11回以上になると十分な効果が期待できなくなります。
そのため、10回目の接触以降は、改めて別の方法でアプローチをしていくことをおすすめします。

ダブルバインド

ダブルバインドはすでにOKをもらったような前提で2つの選択肢を提示し、自分の望む方向に相手を動かすテクニック。
相手に「YESかNO」でなく「AかB」かで返答させるように質問するのが、ダブルバインドのミソです。
さっそく、ダブルバインドの例を見てみましょう。

Aさん「和食と洋食、どっちが好き?」
Bさん「和食かな」
Aさん「和食の場合、大衆系と隠れ家系のお店どっちに行くのが多い?」
Bさん「隠れ家系だと思う」
Aさん「この間隠れ家系の良さそうな店を見つけたんだけど、月曜日と土曜日ならどっちが都合いいかな?」

上記の会話はAさんがBさんに対してダブルバインドを行っています。
Aさんの最後の言葉が「私とお店に行かない?」でなく、「(お店に行くなら)月曜日と土曜日どっちがいい?」なのがポイント。
「行かない」という選択肢がそもそもなく、「一緒にお店に行く」という要求がさりげなく織り込まれています。
自分の意図する展開に、相手を持っていくのがダブルバインドの手法です。
ただ、信頼関係がある程度築けていないと、相手が「行くとして月曜と土曜、どっちがいいかな?」という考えにならないので、注意して使用する必要があります。

まとめ

ここまで見てきて、NLPはビジネスやコーチングといった分野を飛び越えて、恋愛でも大きく役立てられる心理学ということが分かったかと思います。
NLPは相手の無意識に働きかけるテクニックなので、試しやすいのも魅力です。
まずは1つずつからでもいいので、徐々に実践していって好きな相手との関係を深めていきましょう。

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