「推し」と「恋愛対象」は別物?両者の違いをご紹介

近頃よく耳にするようになった「推し」という言葉。
アイドルなど芸能人に対して使われはじめた言葉ですが、はっきりとした定義がないこともあり「『恋愛対象』と何が違うの?」と悩む方も少なくないようです。
ここでは、「推し」と「恋愛対象」の違いについて、世間の考えもふまえながらご紹介します。

推しと恋愛対象についての世間の声

実際のところ、推しと恋愛対象の違いについて世間はどう考えているのでしょうか?
一般の声をいくつかピックアップしました。

リア充は推しと恋愛対象が別物ということを全然分かっていない…。私の推しは皆が実際にいたら関わりを持ちたくないような性格だけど、そこが推してる理由でもあるんだよ…。何言ってるんだと思うだろうけど、どうか分かってくれ…。

推しは現実にいたら関わりたくないっていう感覚、何となくわかるな。自分たちの推しが現実にいたらと考えると…。キラキラしている姿を、遠いところからじーっと見ていたい欲求が湧いてくる。

恋愛対象には「○○と恋したい!」という感じだけど、推しに対する感情は「△△が○○(生きていればするあれこれ)するのを見ていたい」って感じ。

私の推しは某俳優。でも、「推し」と恋愛したいって思うことはないな…。「付き合えるわけないやろ」って突っ込みはスルーするけど、私と推しって実際に交際するとなるとそんなに相性良くないと思うし。まあ異性だから、異性としてカッコイイっていう感情もあるけどさ。でも、それは「付き合いたい」とは別物だよね。

(推しにツンデレな性格の人物が挙げられることあるけど)ツンデレって実際に関係を持つとなると面倒なだけだったりする

異性の推しを口にすると「へー、そういう人がタイプなんだね!」って言うひといるけど、それ違うから。「推し」を他の皆とね、応援しているのに幸せ感じてるんです。そりゃ広く言えば好意を抱いている異性だけど、付き合ったり結婚したり「自分だけのものに!」なんてことは全く思わないのよ。

もちろん上で挙げたもの以外にもさまざまな意見がありますが、上で共通しているのは、「推しと実際に関わりを持ったり、交際したいとは思わない」といったところでしょうか。
これは、推しと恋愛対象の違いを考えるうえでのカギになりそうですね。

推しと恋愛対象との違いは?

「推し=恋愛対象」とは思っていなくても、具体的にどう違うのかをパッとは説明しにくいもの。
以下で推しと恋愛を線引きする、いくつかの要素を見ていきましょう。

相手に夢や理想を抱いているか

個人差はありますが、推しには何かしら夢や理想を持っている人も少なくないようです。
アイドルや俳優といった推しとは直接関わる機会はないですし、いろいろと知っているように思えても光が当たっているのは限られた面だけのもの。
そうなると、自然と相手に対する夢や理想が大きくなりやすいと言えます。
推しのいる人が使う「推しが尊い」というフレーズが、それを表す例の1つです。
「推しが尊い」というフレーズも「推し」と同様にさまざまな意味合いがありますが、そもそも「尊い」という言葉には「極めて価値が高い」といった意味の他に「崇高で近寄りがたい」といった意味もあるのです。
「推しが尊い」の発祥は定かではないですが、こうして使われるようになったのは推しに対して夢や理想を持っているゆえにどこか神聖視していたり、近寄りがたく感じていたりする人がいたのも理由かと思います。
恋人や付き合いたい人に対して、このように思う人はなかなかいないのではないでしょうか?
相手に対して夢や理想を持っているかは、推しと恋愛対象の違いの1つと考えられるでしょう。

現実に深い関係を築きたいか

恋愛対象なら仲良くなりたいですし、できるなら付き合いたいと思うものですよね。
でも、それが推しとなると話は別。
推しのいる世界と自分のいる世界は別という感覚があり、積極的に関係を築こうとは思いません。
二次元でも三次元でも推しが生きているのを、遠いところで見ているだけで十分に満足します。
推しによっては、握手会やInstagramでのライブ、Twitterでのやり取りなど推す側と推される側で交流が起きる場合もありますが、あくまでそれだけ。
良い意味で一線を引いていて、そこを越えて関係を持とうとは思わないのです。

相手に認識されなくても何かを与えたくなるか

推しを推している人のほとんどが、推しに自身の存在を認識されていないでしょう。
それでもただ存在してくれているだけで十分と、応援メッセージを送ったり、出演作があれば周りに宣伝したり、CDやグッズを出すなら購入したりと自然といろいろやりたくなるようです。
相手が自分に対して何かしてくれるわけでも、相手に自分の存在を把握すらされていなくても、特に苦を感じることなく相手のためになる行動ができます。
しかし、恋愛となると同じようにはいかないでしょう。
「好き」と伝えたらできることなら相手にも「好き」と返してほしいですし、相手に求めるものが大きくなっていきやすいです。
これは、推しと恋愛対象との大きな違いと言えます。

優先順位が高くなりやすいか

もちろん人によって差はありますが、眠る時間やお金を削って推しに注いでいる人もいます。
かなり熱中していると、「推しのためなら自分の身を削っても構わない!」という人も珍しくありませんね。
でも、恋愛対象となるとどうでしょうか?ここまではしないし、したいともそう思わないものです。
これは推しと自身との関係性によるものでしょう。
恋愛対象はある程度自身と関係性や何かしらのつながりがあるものですが、推しはそうではありません。
自身との関係性が無い場合がほとんど。あっても薄いので、「推しがこうして存在しているうちにできることをする!」と自分のことより推しを優先するなんてことが少なくないのです。

推しと恋愛対象は似て非なるもの

ここまで、推しと恋愛対象の違いについてご紹介しました。
そもそも推しも恋愛も定義が曖昧なので両者をはっきりと線引きするのは難しいものですが、個人的には距離感や線引きの有無が大きな違いのように思います。
「推し」と「恋愛対象」のどちらかで迷ったら、ご紹介したい内容を思い出してみてくださいね。

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