失恋で会社を休める「失恋休暇」失恋で仕事にならない時の回復法も紹介

有給休暇や育児休暇、介護休暇などの法定休暇は馴染み深いもの。
しかし、企業によってはこれらとは別に独自に休暇を採用している場合も!
その中の一つが、失恋を理由に会社を休める「失恋休暇」です。
こちらでは、失恋休暇の導入例や失恋で会社を休むことに対する声、失恋で休んだほうがいいケース、そうでないケースなどをご紹介していきます。

失恋休暇とは?

リフレッシュ休暇やアニバーサリー休暇など色々な休暇のある中でも、異彩を放っているのが失恋休暇です。
失恋休暇とは読んで字のごとく、失恋をしてしまった社員が取得できる休暇のこと。
「失恋で会社を休めるの?!」と驚く方もいらっしゃるでしょうが、これは本当にある休暇なんです。
ここで、失恋休暇を実際に採用している例を見てみましょう。

実例1:失恋もいい経験になるという想いから

型にはまらないアイデアや幅広い事業内容が特徴のPR会社「株式会社サニーサイドアップ」も失恋休暇を採用する企業の一つです。
同社の失恋休暇には、「仕事に身が入らないほどの恋愛は、きっと人生でいい経験になる」といった社長の想いがベースにあるとのこと。PR業界という深いアイデアの求められる職種柄、社員である前に一人の人間としての引き出しを増やすために社員のプライベートも大事にしているのは納得がいきますね。

実例2:女性の多い職場で恋愛への理解を示すために

美容院を経営する「株式会社チカラコーポレーション」でも、女性の多い職場で恋愛への理解を示すために失恋休暇を実施しています。
20代前半の社員は1日、20代後半の社員は2日、30代以上の社員は3日の失恋休暇を取得することが可能。
しかも、心の痛み度合いによって日数を加算できるそうです。
年齢が上になるにつれて取得できる日数が多いのは、年を重ねれば重ねるほど深くなりやすい失恋の傷を気づかってでしょうか…?
失恋休暇を取得したスタッフからは、「こういった休暇はありがたかった」との声があったとのことです。

失恋で会社を休むのって実際どうなの?

相手への想いが強かったり、良い関係が長く続いていたりすると、失恋のダメージも大きいもの。
失恋のダメージには個人差がありますが、中には「食欲が全くわかない」「しばらく人と会いたくない」という方もいます。
失恋のために会社を休むことを、世間はどう思っているのでしょうか?

アリ派

  • 仕事で失敗しそうだし、会社へは「風邪」と言って休む
  • 1日休んで気持ちを切り替えたら、翌日からまた頑張ればいいのでは
  • 有給休暇はどんな理由でも取れるし、失恋を理由に休んでもいいと思う

ナシ派

  • 私はこれまでに公私混同したことないなー
  • 失恋でいちいち休めない
  • 仕事に集中して気を紛らわせる!

上記のように、失恋で会社を休むことへの意見は様々。
「公私混同は良くない」という厳しめの声も多い一方、「ミスするぐらいなら休んでリフレッシュしたほうがいい」という声もあります。

タイミングが悪くなければ1日、2日は休んでも大丈夫

「失恋のショックからか体調も良いとは言えない」「仕事しようとしても全く集中できない」など、ショックが大きくて仕事に支障が出そうなら休むのもありだと筆者は思います。
1日のお休みだけでも、大なり小なり気持ちが落ち着くはず。
ただ、失恋によるお休みは急でしょうから、休むにあたっては必要な引き継ぎや連絡をきちんと行うなど周囲への配慮はしましょう。
休みをもらった感謝を忘れずに、復帰してから、休んだ分いつもより働いて返していけばいいのです。
しかし、以前から準備してきたイベントがあるなどあなた以外に代えのききにくい時や繁忙期など、休むと周りへの負担がかなり大きい時に休むのはおすすめできません。
キツイのは承知ですが、ここは一つ社会人としてのふんばりどころだと思って今一度考え直してみましょう。

失恋して仕事を休んだほうがいい場合

小さなミスでも大きな事故につながる職業の場合

看護師や操縦士をはじめ人の命に関わる仕事だと、ささいなミスがとんでもない事態を招いてしまうことも。
仕事に対する責任感は大切ですが、あまり思いつめすぎるのも禁物です。
どうにも目の前のことに集中できない、気持ちがコントロールできないといった場合は、休むのが賢明な判断かもしれません。

仕事をしなければと思いつつも、どうにも頑張れない場合

気持ちを切り替えようとしても上手くいかない、どうにも頑張れない時は、思いきって休んでみましょう。
情緒不安定な状態で職場に行って周りに気をつかわせてしまうぐらいなら、1日お休みしたほうがあなたのためにも周りのためにもなります。

失恋しても仕事を休まないほうがいい場合

失恋のことばかり考えて、さらに落ち込んでしまう場合

会社を休んでも特にすることがなく失恋のことにばかり意識が行ってしまい、逆に気がどんどん塞いでしまうといった場合は、あえて仕事をしに行った方がいいでしょう。
最初こそキツイかもしれませんが、やらないといけない仕事があれば失恋から意識をそらせますし、仕事をしているうちに自然と普段通りに過ごせるようになっていくケースも少なくありません。
仕事に打ち込んだら、その分自分へのご褒美として贅沢をしてみるのもいいですね。

失恋したけれど、そんなに辛くない場合

失恋してまだ間もないけれど、意外と辛くないといった方も中にはいます。
でも、「自分って薄情な人間なのかな?」「真剣な付き合いじゃなかった?」とあまり思い悩む必要はありません。
相手と十分に話し合いお互い納得のうえで別れた…そんな失恋なら気持ちの整理がついているので、そこまで気分が沈むことはないでしょう。
付き合いだしてから価値観のズレが分かってきて、一緒にいるのがストレスだったために別れた…といったようなケースも、精神的な影響は少ないと思います。
何にせよ失恋してもそれほどダメージがないのであれば、わざわざ仕事を休まずにいつものように働くのがいいでしょう。

恋愛事情がオープンの場合

社内恋愛などで職場の同僚があなたの恋愛事情を知っている場合、休まないという選択を取るほうが良い場合もあります。職場の中にには「仕事は仕事」「プライベートはプライベート」という考えを持つメンバーがいる場合、公私混同についてマイナスの印象を持たれてしまいかねません。辛いところですが、失恋直後の休暇は控えるほうが良い結果になることも多いでしょう。

失恋で仕事のパフォーマンスが落ちてしまうと「プロとしての自覚がない」という評価を受けて、職場にも居づらくなってしまいかねません。定時まで、週末まで、なんとか耐えて、失恋から立ち直りましょう。

仕事が手につかない…失恋からの立ち直り方

恋愛中は仕事のモチベーションも上がるという方もいるほどですが、逆に失恋をしてしまった時は何をするにも億劫なもので、仕事に身が入らないという方もいます。
自分の気持ちにとことん蓋をして働く必要はありませんが、ずっと落ち込んだままではいられないもの。
そんな失恋から立ち直っていくには、一体どうすればいいのでしょうか?

思い切り泣く

いっそとことん泣くのは、失恋から立ち直る方法としては定番。
失恋してショックやストレスでいっぱいいっぱいの状態なら、まずは泣いて溜まっているものを出してしまいましょう。
「涙活」という言葉があるように、思い切り涙を流すのはストレス解消に良いとされています。
悲しい気持ちから無理に目を背けるのでなく、自分の気持ちに素直になることも大切です。

人に話を聞いてもらう

自分一人の中に、失恋の痛みをため込んでいるのは良くありません。
大切な友達や信頼できる先輩などに、一度話を聞いてもらうのはいかがでしょうか。
人に話しているうちに自分の気持ちや考えが整理されて、多少はスッキリするものです。
友達や先輩などからの励ましやアドバイスを受けて、失恋からの回復を手伝ってもらいましょう。

友達と飲みに行く

普段のメンバーでワイワイ飲むというのも、失恋を忘れる方法としてあり。
友人たちと楽しくお酒を飲めば、きっとマイナスな感情も発散されるでしょう。
お酒を飲むと寝つきは良くなりやすいので、眠れずに失恋についてもやもや考えてしまうといったこともなし。
くれぐれも飲みすぎには注意ですが、気心知れた人と良い時間をともに過ごすと、自然と気持ちも明るくなってくると思います。

ただし、本当にダメージが大きい失恋の場合、お酒を飲むことで記憶に固定されるという話もあります。辛い記憶を友人との楽しい記憶で上書きできるよう、深酒には注意してくださいね。

運動をしてみる

家にこもってしまうのを避けたいなら、外に出て運動をしてみるのもいいです。
スポーツジムで体を動かすなり、ジョギングをするなり、運動をして汗を流すことで気分もすっきりさせられます。
また、適度な運動は深い睡眠につながるので、身体的な面からも気持ちを立て直すのに効果が期待できますね。

前を向くためには休息も大切です

ひどい失恋は仕事にも影響を及ぼしてしまいます。
失恋から立ち直るための「失恋休暇」を採用している企業は少ないではありますが、失恋休暇がなくても有給休暇を取得して休むことはできます。
「失恋を理由に仕事を休むのは甘い!」なんて声もあるかもしれませんが、休むことによって失恋をダラダラ引きずることなく、結果として早く立ち直れる場合もあります。
何よりも無理は禁物。失恋からスムーズに前を向くためにも、こういう時ぐらい自分を休ませてあげてください。
ゆっくりでもいいので自分に良い方法で失恋から立ち直って、また前を向いて歩きだしていきましょう。

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