会話下手から卒業しよう

街コンレポート_向かい合って座り、談笑している外国人カップル

「話がどうにも長続きしない」「人と話した後は、なにかしらの自己反省会を行ってしまう」など…会話下手で悩んだことはありませんか? 話をしても伝わっている気がしない、人付き合いが苦手、自分の話ばかりしてしまうなど、会話下手でもタイプは多種多様です。今回は、どんなタイプでも会話下手を克服する話し方の極意を紹介します!最後の方には、会話下手もすぐ実行できる「会話を長引かせるコツ」も紹介しているので、ぜひチェックしてください♪

会話下手になってしまう話し方4選

自分の今の話し方が原因で会話下手になっている、もしくは会話下手の要因になるパターンがあります。当てはまっているものがないか、確認してみましょう!

抽象的な話が多い

要領がよく頭の回転が速いタイプが陥りがちな会話術。例えば「PDCAとはなにですか?」と尋ねられた場合、「Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の頭文字をとったもので、これらの4サイクルを繰り返し、仕事の効率化を継続的に行うための行動指針だよ」といったような返答をしてしまうイメージです。

聞き手としてはPDCAの意味は分かったとしても、具体的な行動指針についてのイメージはしにくいでしょう。PDCAがなんの略か説明した上で、「『例えば〇〇を成功したい!』という目標をもとに、××という計画をたてると~」といったような具体的エピソードを混じえると話が分かりやすくなります。

感覚的な会話をしてしまう

自分が話し終わった後に、「それで結局なにが言いたいの?」「つまり私にどうしてほしいの?」のような疑問が最初にくる場合、感覚的な会話になっている可能性があります。

「誰が(Who)」「いつ(When)」「どこで(Where)」「なにを(What)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」の「5W1H」構成を意識して会話をしてみましょう。会話が行き詰る要因は、お互いの情報の共有量が不足していることが原因であることも多いのです。5W1Hを意識した発言をすると、自分がイメージして話している内容と聞く側のイメージに齟齬が出にくく、コミュニケーションが円滑になります。

話しだしたら止まらない

自分のことを知って欲しい! たくさん話したい! などの気持ちが強いために、自分ばかり話してしまうパターン。「たくさん話しをしているのにイマイチ会話が盛り上がらない…」「相手が全く話さないで自分ばかり話をしていた…」という場合は、自分だけ話して気持ちよくなっているかもしれません。

2人で会話をするならば、5:5に近い割合でコミュニケーションをとるすることがオススメです。自分の話から相手へパスするコツとしては、同じ話の内容を相手にも質問してみること。仕事の話をしていたなら、「私は〇〇だったけど、××さんはどうですか?」と切り出すと、相手ベースの会話にパスしやすくなります。

自己主張が苦手

「自分が話したことで空気が悪くなったらどうしよう」「上手い切り返しができそうにない…」と自分の会話術に自信がない場合。会話は才能で決まるのではなく、経験の積み重ねによるものです。

話す回数を減らすほど、相手とのコミュニケーション頻度が減るために会話スキルが衰えていきます。会話下手がコンプレックスで話しづらい場合は、あえて弱点をさらけ出すのも一つの手段。「緊張して言いたいことを言えるか不安だけど」と話してから進めれば、相手も「いつもよりしっかり聞こう」と受け入れやすくなります。

会話下手から卒業するには

会話上手がやっているテクニックを取り入れた会話下手を卒業しましょう!

結論から話す

結論から話す、いわゆる結論ファーストの会話術のメリットは、相手に「結局なんの話なの?」とストレスを与えないことです。

起承転結という言葉があるために、事の発端である「起」から話そうとしがちですが、特にビジネスシーンには向いていません。人は、話の目的がわからない会話を続けられるとストレスを感じてしまいます。長く結論を待った結果、報告なのか質問なのかわからない結論になると、「それで?」「だからなにがいいたいの?」と会話の流れがスムーズにいかなくなってしまいます。会話を始める前には「○○についてわからないから、相談したいんだけど…」と言ったような前置きを入れると「自分はアドバイスすればいいんだな」と話を聞くことに集中できます。

結論ファーストな会話をするには

  1. 一番伝えたい結論
  2. 理由1
  3. 理由1の詳細な情報
  4. (あれば理由2、理由2の詳細な情報)…

といった順番で、会話を組み立てていく練習をすると良いでしょう。

主語を略さない

円滑なコミュニケーションができる人は、自分のイメージと相手のイメージが噛み合っています。

あなたの会話で「それ誰がやったんですか?」「なにをしたいんですか?」と聞き返される頻度が高い場合は、主語を略して話している可能性があります。噛み合わない会話を避けるために、5W1Hで構成された話し方を心掛けてみましょう。聞き返されない会話術を身につけるには、くどくなってでも「主語を話す」から始めるのがベストです。

「この人なら理解してくれているだろう」「言わなくても伝わるだろう」というような「察してくれることが当たり前」と考えていませんか? その考え方は乳児や幼稚園レベルです。大人なので解ってくれていることを期待するコミュニケーションをとるのはやめましょう。

会話文は要約する

会話上手は「自分が言いたいことを簡潔に話す」話術ができるのが特徴です。反対に言えば、会話下手な人は「言いたいことを長々と話している」に当てはまります。話が長くなる要因の一つが、話を全て再現すること。

例をあげるならば「○○さんが『今度はカフェでゆっくり話そう』って言ったんだけど、▲▲さんは『でも私はせっかく集まるんだから、ショッピングに行きたい』って反対しちゃって、3人で話し合った結果ショッピングした後にカフェに行った」という話し方。

「○○さんと▲▲さんと私の3人で会ったときに、カフェでゆっくり話すか、ショッピングにするか、意見が割れたけれど最終的にはどちらも実行した」とシンプルに話せるはずです。言いたいことを簡単にまとめた方が、聞く側も処理する情報が少ないので、ストレスのない会話を楽しめます。

自分と相手の会話をバランス良く区切る

会話上手は聞き上手でもあります。人は聞くよりも話す方がスッキリするもの。同席しているみんなが話せる場は、盛り上がるコミュニケーションにしてくれます。

ですが、逆に、複数人いるのに1人しか喋っていない席はどうなのでしょう。「この人は自分の話を聞いてくれない人なんだ」とイメージが定着し、仲違いの要因になるかもしれません。人と話すのは好きな方なのに、イマイチ会話が盛り上がらない、そんな空気を感じている場合は、「相手の話を聞く」にフォーカスしてみるのをオススメします。

話を続けるのが苦手な会話下手には…?

こちらでは、「そもそも話を続けられない!」と悩む方へ、会話を上手に繋げるコツを紹介しています。

自分から話題が作れない場合は「質問」をしてみる

人見知りで話題づくりが不得意な場合、始めの一言こそハードルが高いもの。どんな話題をふったら盛り上がるんだろう、相手の地雷ってなんだろう…と考えだしたらキリがありません。話題に困ってしまうのは、相手のことを知らないから。そして相手を知るために、必要な会話こそが「質問」です。ですが、質問の仕方にも注意すべき点がありますので、以下をご覧ください。

Yes/Noで終わる質問はNG

質問から会話を広げる場合、Yes/Noで終わるクローズ質問ではなく、会話を広げられるオープン質問を意識しましょう。クローズ質問は、欲しい情報を得たいときに使用する会話術ですが、コミュニケーション重視の会話には不向きな話術です。日常会話でクローズ質問を行うと、聞く側は詰問されているかのような負担を与えかねません。

一問一答形式の質問もNG

例えば「趣味はなに?」とあなたが質問し、相手が「スポーツ観戦が趣味です」と答えたとしましょう。その回答に対してコメントもせず、「じゃあ休日なにをしているの?」と質問を重ねると、「いまの話あんまり興味なかったのかな…」とがっかりしてしまうでしょう。

会話を盛り上げるために、質問を準備するのは大切ですが、完全にプラン通りになるとは限りません。考えたプラン通りに進めることを目的にするのではなく、相手の言葉を拾いあげることが大切です。被せた質問をしたり、自分の話に繋げたりして会話のラリー楽しみましょう。

質問のコツは「相手の回答」から生み出すこと!

「趣味は?」と質問に対し、「映画鑑賞」や「ボルタリング」など、自分には興味のないジャンルだった場合、会話が苦手な人は、盛り上げ方がわからなくて少しパニックになるかもしれません。

ですが、わからないジャンルであるほど、質問のチャンスは広がるんです。映画鑑賞が自分の趣味に合わないなら、「どんな映画を観るの?」「一番観るジャンルは?」「○○ジャンルのオススメってある?」など、相手の「好き」からいくらでも会話は引き出せます。

相手ファーストになって話すことが大切

当たり前ですが、1人で会話することはできません。会話を切らせないためのテクニックや質問の仕方・話し方などをお話しますが、根っこにあるのは「自分だけでなく相手も楽しむこと」、自分だけ楽しめればいい精神では、会話下手から卒業できません。「どうしたら相手も楽しんでくれるだろう」と考えることから、会話上手に繋がっていくのだと考えています。

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