両想いになったとたん「気持ち悪い…」のは蛙化現象かも

片想いから両想いになり、お付き合いがスタート。するとなぜか、相手のことが気持ち悪く感じてしまう女性が一定数います。

好きな気持ちはあるのに気持ち悪く感じるなんて…と落ち込んでしまう人も。しかし、そうした現象には名前や理由がありました。

好かれると気持ち悪いと感じる「蛙化現象」とは

どんな現象か


両想いになったとたんに、恋人の好意やスキンシップに嫌悪感を抱いたり、気持ちがすぐに冷めてしまったりする現象です。

相手からの恋愛感情に耐えられなくなったり、嫌悪してしまう自分が許せなくなったりして、恋愛に臆病になってしまうケースも。しかし、蛙化現象は心理学の用語としても使われているもの。けして珍しい心の動きではありません。

なぜ蛙?言葉の由来


蛙化現象の由来は、おとぎ話の「カエルの王子様」です。お姫様は、カエルの姿になっている王子に対しては嫌悪感を示しますが、魔法が解けて人間の姿になると、ステキな人だと惹かれていきます。

蛙化現象では、お話の逆のことが起きていますが、このおとぎ話になぞらえて「蛙化現象」と呼ばれています。

これって蛙化現象?症状をチェック

相手のことは好きなのに気持ち悪いと思ってしまう

言葉や態度で愛情を示してくれる相手に対して、違和感や嫌悪感を抱きます。また、つい相手を避けてしまう、会話が続かないといったケースもあります。

気持ち悪いと思ってしまうことに罪悪感がある

「気持ち悪い」と思う自分に対しても罪悪感があるときは要注意。蛙化現象に陥っているかもしれません。

自分自身に対してもどこか嫌悪感がぬぐえない

相手にだけではなく、自分が恋愛をしている状態に対しても嫌悪感を抱くケースがあります。「私が恋愛をするのは良くないことだ」と無意識のうちに思っているかもしれません。

蛙化現象になってしまう原因

恋愛経験が少ない

恋愛経験が少ないと、蛙化現象に陥りやすいと言われています。これは、お付き合い後のことが良く分からずに不安になりやすいため。不安な気持ちから自分を守るために、「嫌だから一緒にいたくないんだ」と思いこんでしまうのです。

恋愛や性行為に嫌悪感がある

これまでの経験から、恋愛や性行為に対してネガティブなイメージを持っている人も要注意。どうせうまくいかない、自分の気持ちを分かってもらえないと思ってしまうと、急速に気持ちが冷めてしまいます。

恋人に対する理想が高すぎる

見た目やステータスに惹かれてしまうタイプの人は、付き合って相手のことが分かるにつれて冷めていく傾向にあります。また、付き合うことがゴールになっていて、まるでゲームをクリアしたかのように興味を無くしてしまうのです。

自己評価が低い

自己評価が低い人は恋人に対して「こんな私を好きになるのはおかしい」と思ってしまうことがあります。相手の見る目が無い、と感じてしまい冷めてしまうのです。また、自分自身に対して嫌悪感を抱いている場合、それを相手に投影して、気持ち悪いと思ってしまいます。

恋愛感情をそもそも抱かない

蛙化現象とは違いますが、そもそも恋愛感情を抱かないタイプなのに無理して恋をしているかもしれません。

例えば、恋愛指向の1つであるアロマンティックは、恋愛感情を持たないタイプの人たちを指す言葉です。恋愛に対して違和感がある場合、そうした恋愛指向や性的指向が関係している可能性もあります。

蛙化現象の対処法

相手の良い面を見る

理想とのギャップから急速に冷めてしまうことが多い方は、相手を原点方式で見ているかもしれません。相手のことが好きという気持ちを持って、良い面に注目しましょう。また、「思っていたのと違う」というポイントに対しても、違う面から見てみるといいなと思う点が見つかるかもしれません。

恋愛で苦手なことを知ってもらう

スキンシップや性的な接触が苦手な場合は、我慢せずに相手に伝えて理解を得ましょう。まずは、そうしたことを言い合える信頼関係の構築から始めてみてください。

伝え続けても理解が得られなくなって初めて「この人とは価値観が違うので一緒にはいられない」と判断するのは健全なことです。片方が我慢を強いられるのは、お互いにとってよくありません。

恋愛の価値観がズレていないか確認する

友達と恋バナをしたり、SNSで情報を集めたりすることで、自分が恋愛に対してどう思っているかをチェック。もしかしたら、極端な考え方をしているかもしれません。「付き合っているのだから○○しなくてはいけない」といった考えに囚われていると、心が押しつぶされて蛙化現象に陥ってしまう可能性があります。

どうすれば蛙化現象を克服できるのか

クセになっているなら恋をお休みする

付き合ったとたんに相手が嫌になり別れるのを繰り返している場合は、蛙化現象がクセになっているかもしれません。「自分の恋愛はこんなものだ」と、諦めていませんか。

そんな時は、少し恋をお休みしてみるのも1つの手です。仕事や趣味など、気持ちを充実させることに時間を使って恋愛の価値観をリセットしましょう。

自分自身を好きになる

自己評価が低い人は蛙化現象に陥りやすい傾向にあります。そのため、自分自身を好きになるためにできることを始めてみましょう。

自分の良いところを見つけるために、友人に自分の良いところを言ってもらうのもおすすめ。また、周りから褒めてもらったときは謙遜せずに受け取るようにしてみるだけでも、少しずつ自己評価が高まります。

気持ちが冷めることもあると知る

相手に対して罪悪感を抱くタイプの場合は、好きな人に対して嫌な気持ちになることは誰にでもあると知っておくことが、蛙化現象の対処法となります。

人は完璧ではありません。だからこそ、好きな相手に対しても嫌な態度をとってしまったり、気持ちがすれ違ったりします。そうしたときに、黒い気持ちになるのは誰にでもあること。そうした気持ちを抱いてしまうことに、罪悪感を覚える必要はありません。

いろんなタイプの人がいると知る

理想が高くて、付き合うとすぐ冷めてしまう方は、人にはいろいろなタイプがいるというのを意識しましょう。同じものを見ても、見る人によって見え方が違うように、あなたのイメージする恋人と恋人自身は違います。

相手に対して「ちょっと違うかも」と思ったときに少し立ち止まって相手の好きなところや良いところを探してみてください。気づいていなかった魅力が見つかるかもしれません。

蛙化現象を乗り越えていこう

蛙化現象は、好きな相手や自分に好意を持っている人に対して嫌悪感を抱いてしまう症状です。

気持ち悪いと感じてしまうことで、恋愛がうまくいかずに消極的になってしまう方もいます。ですが、少しずつ自分自身と向き合うことで克服していける症状です。

「好きな人に気持ち悪いと思うなんて信じられない!」という人もいるでしょう。ですが、自分自身の気持ちに向き合って「なぜそう思ってしまうのか」を考えてみてください。そこに、蛙化現象の克服のヒントが眠っているはずです。

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