10年分の街コン体験談と業界裏事情、これを読めば楽しい街コンがきっと見つかる

目次

街コンとは

今では「街コン」と聞けば50代くらいの方まででしたら誰でも想像のつく又は知っている、参加したことがあると答える方が多い、独身の男女が新たな交際相手を探す出会いの場を求めて参加するイベントであることは広く知られるようになりました。

流行当時はイベントの主催者は特定の地域(飲食店街等)を定め、近辺の飲食店に対しイベントの概要や提供いただく飲食内容と費用の打ち合わせを行い参画していただける店舗を募っていきます。

このように地場の飲食店街を絡めた地域の活性化という側面も併せ持ったイベントであることから街ぐるみの合コンより「街コン」と呼ばれるようになりました。

そして開催日当日は受付を済ませた参加者個々が受付で手渡された街コンの飲食店MAPを片手にお店を目指します。店内に入ると主催者によって配置されたイベントスタッフが空いているお席や既に異性が座られているお席へ相席という形でご案内し、各店はお席の数や入店人数などお店側と予め打ち合わせた数のお客様を店内に招き入れる形式を取り、お店が用意するドリンクやフードをいただきながら出会いの場を楽しんで頂くスタイルです。なるべく多くの出会いを演出する目的より入店から一定のお時間(15分~30分)が経過するとスタッフによる掛け声で席替えを行い、違うお相手と新たな出会いの場がスタートします。これを2~4回程度繰り返した後に最初のお店を退店し次のお店へ向かい、約3時間程度の所要時間を経て街コンイベントが終了となります。

街コンの最大の魅力は何と行っても相席サービスで気軽に異性との交流が図れる事と地域活性化という大義名分ではないでしょうか。

相席サービスの何が魅力なのか。

例えば開催時間が3時間用意されていて、お店の滞在時間が1時間、協力店舗が3店舗以上、1テーブルに男女4名が着席、そして席替えが3回だとした場合、ご自身から見ると最初の店舗で1テーブル目2名、席替え3回で1店舗目6名、3店舗で合計18名の異性との出会いの場が広がることになります。滞在時間や席替えの間隔はイベント主催者によって違いもあるため一概には言えないまでも、スタッフに促されて座ったお席で異性との交流が難なく図れるところが最大の魅力なのだと思われます。後に相席屋なる居酒屋が流行ったのも街コンの影響といわれています。

スタンディングだと自分たちから声がけしていかないと誰とも話せないこともある為、相席をサービスとして受けられる街コンが多くの人に好まれ流行った要因ととらえることが出来ます。

街コンって誰が考えたの

街コンの発祥(起源)は「宮コン」と呼ばれる栃木県宇都宮市のオリオン通り商店街の店主さんたちが2004年8月に4店舗で開催したイベントが始まりとされています。

自身のお店のお客様同士を一つのテーブルに相席という形で交流を深めていただき、イベントに参加した店舗をはしごしながら多くの出会いを演出していく形でスタートいたしました。この文章を書いている私も調査と称して宮コンに参加しましたがピークの2010年くらいは一晩で3000人を超える方々がオリオン通りの商店街を埋め尽くすぐらいの一大イベントとして賑わいを見せていました。

宮コン公式サイト
宮コン公式サイト

宮コン以外のイベントは?

まだ街コンという言葉すら存在しない2011年10月20日以前のことになりますが、宮コンを視察した各地の有志が地元に戻って幾つかの「宮コン」スタイル同様のイベントを開催していますので記憶の範疇ですがご紹介していきます。

まずは宇都宮のお隣、埼玉県熊谷市で開催された「あい☆のみ」

あい☆のみ
あい☆のみ

あいのみを主催された代表の方は、その後熊谷市の市議会議員に当選され今でも2期目を務められています。(2020/11現在)

また宮コンを主催された代表者さんも、その後宇都宮市議会議員を1期お務めになられています。

他にもユニークなイベント名だったのは滋賀県守山市のGTR(合コンとりあえずレボリューション)

東京では下北沢のシモキタラバーズ

記憶の限りですが街コンという言葉が生まれる前、既に存在していた宮コンスタイルのイベントは合わせても4~5件ぐらいだったと記憶しています。

街コンが世に知れ渡った瞬間とは(新聞記事あり)

私が考える「街コン」の転機となったのは2011年3月11日に発生した東日本大震災です。震災が無ければ「街コン」のお披露目は無かったのではないかと10年経った今でもそう思っています。

しかし震災後は当然のように全国各地の祭事は自粛ムード一色でした。そしてあるイベントがきっかけで街コンが世に知れ渡っていくことになります。

きっかけになったのが2011年10月20日発行の日本経済新聞表紙に掲載された春秋欄と呼ばれる記事に「街コン」という名で取り上げられたことで全国区になったと記憶しています。

先にも書いたとおり東日本大震災直後は日本中が自粛ムード一色に包まれお祭り騒ぎをしていい空気感では無かったことを覚えています。震災から半年ほど経過した10月、被災地である福島市の有志の方々が宮コンに指導を仰ぎ、復興の狼煙を上げるかのように地元商店街で「福コン」が開催されました。被災地の福島が復興を掲げたイベントを開催するということもあって各メディアは取材に行かれた様子で日経新聞の記事に書かれた「街コン」という言葉が世に知れ渡った瞬間であると認識しています。

その後、仙台でも「仙コン」という名の街コンが開催され、続いて群馬県前橋の「前コン」、横浜市の「濱コン」など全国各地に飛び火するかのように広まっていったことを鮮明に覚えています。

もうおわかりかと思いますが○○コンのコンはコンパ(英語はcompany)のコン、街の名前にコンと名付けたイベント名が多く、記事に書かれた「街コン」も取材を受けた福コンの主催者さんが「街ぐるみの合コン」から「街コン」と答えられたのではないかと推測しています。(あくまで推測です)

日経新聞の記事が出た翌日の2011年10月21日、すでに1年前より私共が運営していた「街コンポータル」(今見ているサイト)が存在した為、マスコミ各社から取材につぐ取材を受け、取材内容が放映されるたびにアクセス過多よりサーバーが動かなくなったことが数日続いたことは忘れられません。

日本経済新聞の一面にある「春秋」という欄に2011年10月20日に掲載された記事をそのまま引用します。

ふだんはやや寂しげな商店街を、どっと繰り出した若い大人たちが行ったり来たり。「街コン」と呼ばれる催しだ。コンはコンパ、つまり飲み会の略称。少なければ100人前後、大規模なもので2000人の男女が出会いを探す。

▶仕組みはおおむね共通だ。参加者は1人何千円かを事務局に支払う。一定数の居酒屋、バー、カフェなどが貸し切りになっており、飲み見放題で自由にはしごする。参加証代わりに腕輪を支給し、それを目当てに声をかける、という具合。今週末だけで札幌、福島、大阪など10か所近くで開かれるほどの盛況ぶりだ。

▶始まりは2004年、栃木県の宇都宮市だという。若者に地元の街を知ってほしい店主たちが発案し、恋人探しだけでなく、地域の知り合いを増やしたい若者の心をとらえた。ここ1、2年で全国各地に広がり、東京や横浜などの大都市でも開かれるまでに。B級グルメに続く街おこし成功例との声も出始めた。

▶つながり志向、地元回帰と並び、震災が加速したものといえば、この国の政治や行政は頼りにならない、という感覚ではないか。宇都宮の街コンは行政の支援なしに始まり、各店が黒字になる仕組みを編み出した。結婚もきずなも街づくりも、何とかするのは自分たち自身。そんな決意も街コン現象は映す。(11・10・20)

日本経済新聞 春秋 2011年10月20日 ~ 日本経済新聞

全国初の街コン事業への参入

そもそも我々が運営する街コンポータルは2009年より婚活ビジネスに参入するべく、前述の記事が出る前年の2010年10月25日に「街ぐるみの合コン」から「まちコン」と名付けてサイトを開設しておりました。また同時に「まちコン」の商標出願をしているため、特許庁の商標検索サービスなどでも登録分類などから事業の開始時期や内容の確認を取る事が可能です。(特許庁商標検索サイトhttps://www.j-platpat.inpit.go.jp/

公共公的団体が開催する婚活パーティー

当時、全国の商工会議所に出入りしていた我々は商工会議所が行う婚活パーティーの存在を知ります。パーティー自体は小さいながらも各地の商工会議所や商工会の会員企業間の独身男女を集めた婚活パーティーを会員企業の飲食店舗で開催する形の婚活サービスを行っており、特に横須賀商工会議所が運営する「よこすカフェ」は定期的にパーティーを開催するなど積極的に取り組んでおられました。会員企業の独身男女ということから雇い主の会社側は社員の独身既婚は社会保険の関係や年末調整などで提出する扶養控除等申告書 などでも独身既婚の管理ができているので会社側も既婚者に参加を促すようなことはしない為、独身者だけでの婚活パーティーを開くことができるので公共公的団体が主催する婚活パーティーは既婚者が混じらない分おすすめかも知れません。

横須賀でも街コンを開催しようと我々は横須賀商工会議所にイベントの開催を働きかけましたが、これまで事例がないということでなかなか本腰が入らなかったことを記憶しています。それもそのはず、多くの参加者が昼間からお酒を酌み交わし街中を闊歩するようなイメージで捉えられたようで何か起こりでもしたら「どうするんだ」といったご意見が多くありましたがようやく初めての提案より2年後の2012年7月7日七夕の日に京急横須賀中央駅周辺の飲食店18店舗を会場に、大規模合コンイベント「まちコン横須賀」が初開催され、市内外から独身男女500人が参加して盛り上がりました。

この街コン、日本で初の開催となりましたが何が初かというと主催である横須賀集客促進実行委員会に名を連ねる横須賀市・横須賀商工会議所・ヨコスカ海軍カレー議員連盟・京浜急行などがあり、自治体(横須賀市)が主催に加わった全国で初の開催であったことです。

前述した福島の「福コン」や仙台の「仙コン」などは自治体の後援を取り付けているものはあっても自治体が主催となったケースはこれまで無く、「まちコン横須賀」は自治体が主催した全国初の街コンとなりました。

取材を受けた横須賀市の担当者の方は横須賀経済新聞に下記のように回答を寄せられています。

同事務局の安田さんは「キャンセル待ちも含めて700人以上の応募があった。夕方からの2次会利用も多かった」と話す。今回は市商業観光課など行政主導の開催だったが、継続的な開催により経済効果も期待できるという。「今後は商店街有志の活性委員会などが主体となって開催できれば」(安田さん)とも。

横須賀中央で「まちコン」、独身男女500人結集-飲食店街にぎわう ~ 横須賀経済新聞

https://yokosuka.keizai.biz/headline/827/ より一部引用)

私共街コンポータルも協力という形で集客や現場の受付業務・お客様誘導などで携わることができました。

街コンポータルプロデュースの街コン

その後も岡山県の(社)湯原観光協会との共催で300人の男女が湯原の温泉地に集合し町を上げてのイベント「湯原deお湯コン」を開催

湯原deお湯コン
湯原deお湯コン

岐阜県各務原市のパーキングエリアにあるオアシスパーク「そとコン」を開催

そして街コンポータルの拠点(当社所在地)でもある新宿コンを500名で開催

新宿コン
新宿コン

アクアシティお台場「台場コン」

東京府中商工会議所「コンde府中」

岡山駅前商店街振興組合「まちコン岡山」

青森県十和田商工会議所「ToWaCoN」

音楽雑誌等出版のロッキングオン社主催のフードフェス「まんパク」とコラボ街コン

茨城県の石岡商工会議所青年部主催「いしコン」

愛知県の清須市商工会主催「きよす信長コン」

きよす信長コン
きよす信長コン

総合商社日建リース工業主催の「そらスタ」

そらスタ
そらスタ

JR東京駅を管理するJR東日本グループ鉄道会館「東京八重洲コン」

東京八重洲コン
東京八重洲コン

柏青年会議所主催「とうかつコンin柏 」

今年で閉園となった豊島園の「まちコンとしまえん 」

東金商工会議所・東金観光協会・山武市商工会青年部「東金まちコン・さくらコン 」

三郷青年会議所主催「郷コンin三郷 」

道の駅アグリパークゆめすぎとでは「告白タイム」を実施

道の駅アグリパークゆめすぎと 告白タイム
道の駅アグリパークゆめすぎと 告白タイム

阪急塚口駅周辺飲食店27店舗が企画した地域活性化イベント「塚コン」など

数多くの街コンをプロデュースしてきました。

WEBサイトから見る街コンの歴史や参画時期

この頃には数多くの街コンを名乗るサイトが出現し地域活性化というよりはビジネス参入してくるイベント事業者が増えたのも事実です。

そこで現在でも存続しているイベントサイトを少し紹介したいと思います。

イベントサイトは存続していてもイベントが企画されているかはわかりません。

並び順はWEBサイトのドメイン取得順にレジストリサービスを提供するPSIJAPAN社および日本レジストリサービス社にて取得した日付を採用して並べています。

取得日 サイト名
2004/8 宮コン
2009/3/16 シモキタラバーズ
2010/10/25 街コンポータル
2010/12/24 まちコン商標出願
2011/4/23 愛タッチ
2011/6/13 福コン
2011/6/17 街コンジャパン
2011/6/27 仙コン
2011/7/3 ひろコン
2011/9/6 博多コン
2011/9/15 潟コン
2011/10/20 日経新聞春秋欄で街コンの記事が掲載
2011/11/17 街コンドット混む
2011/12/2 まちコン福山
2012/1/25 街コンまとめ‎
2012/3/2 日本街コン協会
2013/3/29 MITOコン
2015/7/12 長崎コン
2019/4/1 恋フェス

街コンが新語・流行語大賞にノミネート

流行りに流行った街コンは2012新語・流行語大賞にノミネートされることになります。

仮に街コンが流行語大賞のいずれかの賞を受賞することになった場合、だれが授賞式に出席するかに対してちょっとした論争を呼ぶことになりました。

以下より東京スポーツさんの記事を引用すると

肝心の「街コン」発祥について複数の業者に問い合わせたところ、2004年8月に栃木・宇都宮で開催した「宮コン」が最初だという。宮コン実行委員長の佐々木均氏は「『若い人を呼び込もう』と4軒のバーの店主で主催して、今と変わらない前売りのチケット制で170人の男女がはしご酒をして交流したのが始まり。『街コン』とは称していなかった」と振り返る。

 どうやら街コンのルーツは宇都宮の「宮コン実行委員会」で、バー経営者たちが出会いの場を提供したことだった。その後、行政が地域活性化のために開催したり、民間業者が営利目的で開催したりと、街コンが盛んになってきた。

「街コン」なる言葉がメディアに頻繁に登場し始めたのは11年9~10月ごろ。ある大手業者は「震災直後の11年6月に会社を立ち上げ『街コン』という言葉を造語したのは私。それまでにも1か所に大勢が集うものはあり『巨大合コン』と呼んでいた。複数店舗を行き来する現在の形の『街コン』の前例は存じません」と主張する。

流行語「街コン」本家争い勃発 ~ 東スポWeb

https://www.tokyo-sports.co.jp/social/55510/ より一部引用)

とは言われておりますが、この2年前にはドメイン取得日や商標出願時期からもわかるように我々街コンポータルは街コンの「ま」の字も無い時期から街コンサイトの運営を始め、その後宮コンさんにも直接掛け合い街コンというブランドで全国に波及させないかと打診しましたが前述の記事の通り街コンは名乗っていなかったとあるように、宮コンは宮コンであり街コンではないとお断りを頂いた経緯があります。

記事のような論争に巻き込まれるのも得策ではなかった為、街コンポータル自体は独自の路線で公共公的団体や企業を中心にイベントの開催をこなしていくことになったのです。

街コンは誰のもの?登録商標の無断利用?

上表の4番に掲げた商標登録も女性ウケを狙ってひらがなの「まちコン」として出願しましたが、当時専門家に依頼していた為、手数料も安いわけではなく、後に人生最大の後悔をすることになった漢字の「街コン」の申請見送り、多くの方に「何故?」といろいろ言われました。再度「街コン」の申請をしましたが、特許庁より既に「一般名称化」している言葉なので受理できないとの回答書、また同じ時期に「街コン」の商標を出願した他社さんも同じく受理されなかったようでした。却下理由については、我々街コンポータルは一般名称化しているという一つの理由でしたが、他社さんは一般名称化ともう一つは街コンポータルが既に取得した商標「まちコン」の称呼(しょうこ)と登録分類が同じなので受理できないという2つの理由からでした。とある街コンサイトには今でも弊社街コンポータルの登録商標「第5418158号」である「まちコン」をここ数年に渡ってサイト内に掲載し商標権者である街コンポータルの商標を無断使用しています。

とは言ったもののこういった背景もあり、「街コン」という言葉は誰に縛られることもなく自由に使えたことより全国区で流行した一つの要因ではないかという見方もあるわけです。商標無断使用の問題における訴訟はいろいろありますが、記憶にあるのはたしか韓国の居酒屋さんが「WARAWARA」というブランドを掲げたことに対して日本の「笑笑」を運営するモンテローザさんが訴え勝訴したという事例もあります。英語と漢字の表記の違いがあっても称呼(しょうこ)も分類も同じであれば訴えが認められていることの事例であり、訴訟ありきで「街コン」の商標問題を解決する手段は残されていると言ってもいいのかもしれません。

東京ドームで10000人街コンを開催

街コン東京ドーム
街コン東京ドーム

話は変わりますが我々街コンポータルは2015年1月10日(土曜)と15日(木曜)、無謀な挑戦をすることになりました。

それは街コンの集大成として、なんと東京ドームを貸し切り、アリーナに1万人の男女を入れて街コンを開催するという壮大な計画を実行することになったのです。

毎年、東京ドームでは1月に全国の物産が集まる「ふるさと祭り東京」が開催されています。

10日土曜日はプレ開催として球場の観客席の上にパーティー会場があり500名を集客。

集まった男女はパーティー会場でペアを組みアリーナにいる一般客に交じる形で物産展の食事やドリンクを買い求め、パーティー会場に戻って歓談という流れ、そして本番の15日木曜日、雪交じりの雨が降る非常に寒い夜の平日、前売りは完売状態であったが当日券を求めるお客様で殺到した。前売り完売と書きましたがチケットの8割は開催日まであと一週間という短期間に売れた為、当然お正月モード返上で集客に没頭していたことを覚えています。前売りの販売数より東京ドーム側からは消防法による収容制限に抵触する為、10000人で打ち切りとなり当日券を求めるお客様にはお帰り頂くようお伝えすることに。

15日木曜日はふるさと祭りを楽しむ一般のお客様は18時までで完全退場いただき、19時から2時間の貸し切りで街コン参加者10000人がアリーナを埋め尽くすことになったのです。

これが当日の模様(映像) - https://www.machicom.jp/tokyo-dome

街コン東京ドームinふるさと祭り東京 当日の様子

映像を見ていただければわかりますが、街コンポータルを運営するZenken株式会社では当時結婚相談所サンマリエ(現在は東証一部上場企業の株式会社IBJへ事業譲渡)という老舗の結婚相談所も運営していた為、サンマリエのスタッフにも協力いただきアリーナ内にマッチングエリアというものを設けておりました。街コンに参加する男性陣の中には当然積極的な方もおられれば奥手な方もいらっしゃいます。またふるさと祭りの飲食店が軒を連ねているだけで各お店にお席が用意されているわけでもありません。周りにいる10000人全員が男女の出会いを求めて参加した街コン参加者ではありますが、歩いている異性に対しいわゆる「ストリートナンパ」するようなイメージです。積極的な方は次から次へという感じですが奥手な方もいることより計画的にマッチングエリアに誘導しサンマリエのスタッフがいわゆる「おせっかいおばちゃん」役となって男性だけのグループと女性だけのグループをくっつけ合うような仲介を行うことで多くの参加者の方に出会いの場を楽しんでいただけたものと思います。

この興行の収益はさておき(実際は大赤字)、けが人もなく無事に街コン東京ドームinふるさと祭り東京を終えた後のお酒は格別であったことは言うまでもないでしょう。

この街コン東京ドームでは、いろいろな仕掛けをしており、ここで知り合った男女が結婚することになった場合、東京ドームホテルをご利用いただくことで挙式を無料でご利用できる特典がついており、なんと一組だけではありましたが結婚式を挙げたとの報告が後に東京ドーム側より寄せられ感慨深い結果に導くことが出来たことは忘れられない出来事です。

前述したとおり当日券を求めて来られた多くの男性陣にお帰りいただくことになったわけですが、それでも男女の出会いを求めて参加している女性が5000人もドーム内にいるわけですから、その女性陣を目当てに出待ちする男性が続出、出てきた女性陣に一斉にナンパするような光景がドーム周辺で起こっていたのでたくましい光景でした。

また最寄り駅でもあるJR中央総武線の水道橋駅周辺の飲食店も二次会に向かう参加者の方であふれかえっていました。

街コン東京ドーム 会場
街コン東京ドーム 会場
街コン東京ドーム スクリーン
街コン東京ドーム スクリーン

街コンを騙る詐欺行為も横行?

時間は前後しますが、街コンを騙る詐欺被害も記憶の範疇では数件発生いたしました。

最初は東京豊島区の雑司ヶ谷という場所で募集を掛けていたイベントの応募者より街コンポータルに相談の電話やメールが多く寄せられました。東京にお住まいの方で雑司ヶ谷?と聞いて思い浮かぶのは繁華街?お店なんてあった?イメージとしては住宅街の雑司ヶ谷。当日土曜日でしたが現地へ向かった私は何人かそれっぽい参加者の方が途方に暮れている姿を目にしました。お声がけしてみるとイベントに応募した女性が数人、またこの件とは一切関係のない池袋で街コンを主催していた方も騒動を聞きつけ現場に来られており、結果犯人と思しき人物は現れずというものでした。その後、途中で現れた池袋の主催者さんがこの方たちを自身が主催するイベントへ後に無料招待したそうです。

他にも数件起こりましたが鮮明に覚えているのが2012年10月13日に開催予定だった「戸田コン:埼玉県戸田市近郊」、街コンポータルにも集客用のイベントが掲載されており戸田コンを名乗る団体が自転車操業的にイベントを次々と企画し参加費を集めては開催できず返金もされないというものでした。当時街コンポータルには掲示板を設置していた為、多くの被害者の皆さんによる書き込みがあり我々もただならぬ状況を察知しました。

街コンポータルとしても掲載し数名ではありましたが集客した手前、問題解決に奔走したことを覚えています。また街コンポータルでは前述の雑司ヶ谷の一件より掲載するイベントについては主催者の身分証明書など情報を取得しており個人事業主であろうと特定商取引法に基づく運営者情報の表記をする為、主たる事業場所ということで首謀者の住所を公開していました。他にもその団体が運営するWEBサイトのURLを管理する会社にも問合せましたが取り合っていただけず、これ以上の被害を出さないためにも、同団体のイベント参加費の入金先である某メガバンクの渋谷支店に相談を持ちかけました。あくまで第三者である街コンポータルからの問い合わせには本来お応えすることはしていないと前置きされましたが、どうやら被害を受けた方々が送金したお金を取り戻すための相談や組み戻し手続きと思われる件で数件連絡が入っており当行としても犯罪に使用された可能性のある口座ということでマークしているとのことでした。おそらくその後の入金については受け付けないような処理がされていたものと思います。その後この問題を聞きつけたマスコミが首謀者の自宅に押し寄せ、ご両親も同居する実家であった事よりご両親は外出もできないような状況に陥ったそうです。

下記のニュースにも取り上げられていますがようやく団体より声明が出され解決の方向に進むことになりました。騒動の最中でしたが、とにかく街コンポータルのオフィスまで状況を説明しに出向くように促しましたが、ご足労頂けたのは当時の№2の方のみで、しでかした張本人は現れず終いでした。その会談の模様は音声で今でも保管しております。

この張本人、事件当時は既に脱退していたようですが誰でも知るような今では超有名なバンドの元メンバーだったようです。私個人のまったくの偏見ですが、いい歌を歌われているバンドなのですがこの一件以降あまり好きになれないのは本音です。ごめんなさい。

(Jcastニュースさんの記事 https://www.j-cast.com/2013/03/26171208.html?p=all

こんな紆余曲折を経ながら街コンのお申し込みは我々の街コンポータルを含む大手のポータルサイトが多く利用されるようになり、このような悪質な問題は聞かなくなりました。

近年、街コン参加者数が減少?

ここ数年の間、商業ビジネス化された街コンは主催する団体が現れては消え現れては消えを繰り返しながら現在に至ります。

参入するイベント主催者が増えたことでイベント企画数が増えたことによる応募の分散化が1イベント当たりの参加者数の低下を招いているのも事実です。いくつものお店のグルメを楽しむといった流行当時の街コンスタイルから1店舗1会場でのイベントスタイルへ変わりつつあります。ただ当時でも移動が面倒だ、移動しても入りたい店に入れないなどの理由からか、「この店にずっと居てもいいですか」というようなお客様もいらっしゃいました。このように街コンのスタイルも時代と共に変化しており、1店舗型ですが街コンの雰囲気と同じように気軽にカジュアルに参加ができる婚活ならぬ恋活パーティーというような名称が良く使われるようになりました。

恋活パーティーは飲食付きのものも多く食事とお酒の力を借りながら席替えを交えて多くの方と交流を楽しむタイプのものが基本ですが、一方の婚活パーティーは基本的には飲食なしで司会進行に合わせて参加者全員の方と短い時間(5分~10分)ですが会話を重ねていくタイプのイベントでプロフィールカードと称されるものにお相手の印象と最後には気になった方のお名前や番号を書くことで主催者によるマッチング結果を発表してくれるサービスなどもございます。

それはズバリ「一人参加限定」の街コンです。街コンというと友達と2人から3人一組で参加するようなイメージが強いかと思いますが、応募者数の推移を見ても25歳~33歳ぐらい年齢増で「お一人様参加」される方が一番多くなっています。適齢期となり一緒に参加してくれる友達が減っているというのも一つです。理由は様々ですが一人参加のメリットは全員が一人で参加エントリーしているということです。友達と参加した場合、気になる異性が居ても友人の手前、積極的に話せないことや場合によっては足の引っ張りあいになることだってあるぐらいです。一人参加限定の街コンで、出来ればスタンディングで自由に好みの異性へアタックできるような街コンが一番高い成果を得られるのではないでしょうか。

結婚相談所が運営する街コンや婚活パーティーは要注意?

結婚相談所とは結婚を望む会員と会員のお見合いを通して成婚へ導く会員制有料サービスです。その会員獲得のため、ありとあらゆる広告を出稿して資料請求などの問い合わせを獲得していくのですが、この街コンブームにあやかって結婚相談所が主催する街コンや婚活パーティーなども多く存在します。結婚相談所とは一見わからないイベント主催者として街コン参加者を集め結婚相談所会員の営業ターゲットとしている事業者も存在します。

中にはイベント主催者が結婚相談所と提携して参加者名簿を取引するようなケースもあったりするようです。街コンポータルを運営する当社、Zenken株式会社でも数年前まで結婚相談所を永らく運営しておりました。現在は事業を売却したため結婚相談所の運営は行っていませんが、突如現れた街コンブーム、当然結婚相談所を運営する部署から街コンポータルへの協力要請がありましたが、あくまで参加者の皆さんは街コンイベントに参加する目的のみで応募しているのであって、後に結婚相談所の営業を掛けられることを承諾して応募したのではないという見解より単なる参加者情報の取次なのであれば断り続けていました。現在でもネット情報を見る限り結婚相談所が運営する大手のパーティー集客サイトがありますので結婚相談所への入会をこれっぽっちもお考えではない方はお気をつけください。

昨今ではマッチングアプリも運営する結婚相談所がありますので、そちらも要注意かもしれません。

本来の目的である街コンイベントで出会いを探す以外に企業が主催する街コンの裏事情とも読める内容ですが、イベント自体の質や集客努力・スタッフの丁寧な対応などは、街コンだけをやっている団体と比較した場合、婚活企業が主催する街コンに軍配が上がるのではないでしょうか。イベント後に営業を掛けられてもご本人自身がきっぱり断りさえすれば質の高い婚活企業主催の街コンに参加してみるのも一つの良い選択肢とも考えられるでしょう。

コロナ禍による現在、感染予防対策がしっかり取られている婚活事業者のイベントは自社会場を保有している為、対策が行き届いているという視点もお忘れなくお願いいたします。

街コン体験談

このように10年間、街コンの現状を見てきた私の体験談です。

街コン利権は「俺のものだ」「俺が作ったんだ」「街コンの父は私だ」と多くの方々が注目されるイベントに成長した瞬間、私利私欲に走る方々が続出。

WEBサイトにおいては流行直後、まだイベントも計画されていないにもかかわらず、「街コン 東京」「街コン 大阪」「街コン 名古屋」と検索されたときにいち早く検索結果の場所取り(検索上位表示目的)の為、架空のイベントページ(開催日記載なし)を用意していた悪徳事業者(頭のいい事業者)も居たぐらいです。

繰り返しになりますが一つだけ間違わずに理解してほしいのは、参加者数の減少と書きましたがあくまで1イベント当たりの応募者数がイベント数の増加もあって分散したというのが事実であり、街コン参加者人口は流行当時より増えています。コロナで撤退した主催者も多くイベント掲載量は減少しているのである意味チャンスかもしれません。

街コンを検索して目についた口コミや比較サイト・ランキングサイトには騙されるな

まず歓迎会など飲み会を開く際のお店探しをする場合、今では「食べログ」や「ホットペッパー」「ぐるなび」など飲食店が多く掲載されている有名サイトを直接利用されるかと思います。ただ街コンの場合、ご指名のポータルサイトを利用する方よりは、多くの方が「街コン 〇〇」とブラウザ検索する方が非常に多くいらっしゃいます。〇〇の部分は東京や大阪・名古屋など地域名です。これはGoogleのキーワードプランナーというサイトで検索キーワードが月に何回検索されているかなどを調べることでユーザーニーズを把握することが可能です。また「街コン〇〇」などと検索しているとGoogleが他にもこんなキーワードで検索している方がいると候補のキーワードリンクが検索結果に出てきたりします。

「街コン ひどい」「街コン 実態」「街コン 最悪」「街コンに行ってみよう」と思い立ちサイト検索で街コンを探す人の目に飛び込んでくる上記のようなキーワード。

そのキーワードを目にする前は「かわいい女性と知り合えるかな?」「イケメン居るといいなぁ」「多くの異性とLINE交換できるといいなぁ」などワクワク感いっぱいだったと思います。

現代のネットユーザーは企業やメーカー・店舗など商品を売りたい側のうたい文句やセールストークはあまり信用せず、口コミや体験談など経験した人の本音を暴露するようなサイトの書き込みを探し、少しでも良いものをより安く探す選球眼が備わっていると思います。しかし騙されてはいけません。これはネットの第三者訴求といって当事者ではない第三者の声を装って前述の「街コン ひどい」「街コン 実態」「街コン 最悪」「街コン 口コミ」「街コン 体験談」などの検索キーワードで上位に表示されるようなサイトを制作します。サイトの中身を見ると「びみょ~~~~」に「あいまい」にランキングしてみたり、ライバル社のサービスをこき下ろすかのような表現で批判したりしています。ここで気を付けるべき点はそのページは実際に街コンに参加して体験した方を装って作られたサイトということです。例えば3社のサービス内容が比較されていた場合、サービス内容が良かった順、悪かった順であっても敢えて1位を避けて2位・3位に位置付けることで信用を得られるような表現や「この点はマイナスだったけど人数は多かった」などマイナス要素をいれつつ街コン参加者が一番気にする参加者人数の口コミで気を引くなどしていたりすることです。

こういったサイト制作を請け負う会社は山ほど存在します。

昨今では街コンや婚活パーティーを比較対象にしてマッチングアプリに誘導する口コミサイトも数多く存在します。

考えてみてください。

実際に街コンに参加して「最悪だった」と憤慨した方が恨みや妬みだけでいろいろな画像を使用したりデザインしたり、感情を押し殺し理路整然としたテキスト文章を書くでしょうか?

お金をもらえるわけでもないサイト制作に時間を掛けて作るでしょうか?

答えは「ノー」です。

そこに掲載されているある一社がお金をだして作らせている、もしくは社内で作っているわけです。

こういった視点のある人であればどこの会社が作らせているのかは一目瞭然です。

最低限、こういった本物の体験談や口コミを探すのでしたら個人のブログやYahoo知恵袋など街コンとは利害関係のない口コミサイトを参考にされるべきです。

個人のブログでも街コン以外の投稿があるものであれば信用しても良いのではないでしょうか。

口コミを投稿できるポータルサイトもあるようですが、投稿してもすぐに反映されない・まったく反映されないサイトの口コミは自作自演間違いなしです。「街コン口コミ」などで大手のポータルサイトの口コミに行き当たり、「それなら私も投稿しよう」と思い立っても投稿する機能(窓口ページ)がない場合も自作自演間違いなしです。

個人情報保護法も世の中に浸透し、ある程度経過している中で、たかが数千円を損したからと言ってそういった口コミサイトにリスクを承知で個人情報を暴露するような人が居るとも思えません。

それでも、すぐに反映しないさせない言い訳として一番多いもっともらしい理由は「個人を特定するような表現の有無をチェックしている」といったものだったりします。

こんなことを書いている私も街コンが誕生して10年間、街コンポータルという大手の一角とされるサイトを運営する立場ですが街コンポータルには現状口コミ機能の用意はありません。なぜか?それは怖いからです。本物の体験談であれば主催者への指導や助言の一つとして大いに参考にもなりますが、ライバル業者の真意のない嫌がらせも覚悟しなくてはなりません。

一つ可能なことは街コンポータル経由でチケットの購入履歴のある方限定で口コミ投稿を募集すれば一旦参加費をお支払いいただいたお客様となるので信用できる口コミになると思います。

是非この文章をお読みになった方の中で強く背中を押していただければ口コミ機能を設けて本物の口コミや体験談を公開していきたいと思います。

10年間見てきた街コンの中で良い街コンとして求められる条件とは

昨今一番多いお問合せ内容は「男女比は何対何ですか?」「女性は何人集まっていますか?」

毎週一回は必ず目にするお問合せです。

これは「近年、街コン参加者数が減少?」でも書いた通り主催者と呼ばれる事業者が増えイベント件数の増加・乱立により参加者数が分散化傾向にあることが原因と思われます。こういった街コンへ運悪く参加したことにより「男女比は?」「人数は?」といった質問が多く寄せられるようになっています。

それでは良い街コンとして求められる条件は?と言えば以下になるかと思います。

店舗移動ができること(複数店舗が対象の会場となっていること)

着席式であること

開催時間が長いこと(3時間等)

参加者数が最低でも20人ぐらい、多ければ100人ぐらいいるとイベント感が出て最高と思っていただけるのではないでしょうか。ただし男女比が極力合っていること

この条件で街コンを探す前に街コン(恋活パーティー含む)と婚活パーティーの定義を明確に分けて理解してください。

婚活パーティーは昔で言う「お見合い」です。文字通り参加者の男性と女性が会場内でお互いを見合いながら1対1で言葉を交わすというスタイルです。街コンのように2名一組や3名一組といった同伴者を伴う形で参加しても会場内では基本1対1が原則です。なぜならお見合い形式だからです。お見合いというと古臭いと捉えられがちなので昨今では婚活パーティーという言い方が定着しています。

一方、街コンや恋活パーティーという呼び方をするイベントがありますが複数店舗を会場と定めていた流行当時の街コンと開催店舗が1店舗の恋活パーティーという会場の数の違いで呼び方が変わっています。会場数以外の要素は前述の良い条件に掲げた着席スタイルであったり開催時間であったり男女比という観点では同じになります。

開催店舗が1店舗運営にも関わらずイベント名に街コンと入れてしまうと複数店舗と勘違いして後にクレームになる可能性がある為、恋活パーティーと称していると理解してください。

冒頭に書きましたが男女比や開催規模(人数)の質問を多く目にするということは少なからず男女比の崩れたイベントの参加を経験したことがあったり、いろいろな口コミサイトで得た情報を元に良い条件の街コンを探す為の行動がお問い合わせになっているのだと思います。

こういった見分をもとに10年間街コンを見続けてきた私自身がもしもイベントへ参加しようした場合に掲げる条件をご紹介します。

  • 1) 一人参加限定
  • 2) スタンディング形式のイベント
  • 3) 自社会場を併設している主催者のイベント
  • 4) 飲み放題+おつまみ程度がついているイベント
  • 5) ポータルサイト経由で応募と支払いができるイベント
  • 6) より多くの方が参加しやすい日時のイベント
  • 7) 婚活パーティーではなく恋活パーティーと称しているイベント

ざっと書きましたが当然それぞれに理由があります。

1と2は一番多くの方が参加する街コンって?で書いた通りなので簡単に書きます。

同伴者に気兼ねしない邪魔されないことと、会場内を自由行動できることです。

3の自社会場とは、主催者を会場という項目で仕訳けると自社会場併設型と一般飲食店や屋外施設などの借上型に分類できます。

みなさんの身近で例えると自分の働いている会社にお客様をお招きする場合や学生さんだったら例えば学校の文化祭や体育祭などにご友人を招待する場合を想像してみてください。

お客様や招待者に恥をかかせたり失礼な態度は取らず終始お客様サポートをしっかりしているはずです。自社会場をもって運営しているイベント主催者も同じことが言えます。

自社会場ということは企画の内容を季節ごとに変えたり趣向をこらしたりなどして毎回同じ場所にお客様をお招きしなければなりません。そんな場所で初回からクレームがつくような内容のイベントを開催するはずがありません。クレームがつくような内容と取られても親身に対応しクレームの度合いを抑えるだけのお客様サポートをするはずなんです。

そういった意味で自社会場型のイベントが良いのかなぁと思います。

では一方の一般飲食店を主に利用している主催者のイベントは何が問題なのかというと、よく使われているのが大手居酒屋チェーン店の場合です。ただ大手の居酒屋だから問題なのではありません。問題はいつでも、全国どこでも利用することが可能だからです。

イベントをいろいろな広告を出稿してヒット(集客できれば)すれば開催、敢え無く集客失敗となれば無開催となるわけですが、無開催であっても大手の居酒屋などであればキャンセル費用が掛からない場合が多くあるようなんです。集客できればラッキー、出来なきゃしょうがない的な感覚の主催者が居るのも確かであまりにも無計画なところを私自身が問題視しています。こういった主催者が街コンの評判を落としているといっても過言ではありません。

次に4の飲み放題におつまみ程度、これは単にお酒が好きだということと、おつまみ程度と書いたのは、出会いの場で異性と緊張しながら会話しているのにがっつり食事を食べられるはずがないのでおつまみ程度でもあれば良しとしています。

これは男性の参加費と女性の参加費の平均が俗にいう客単価ということなんですが仮に男性7000円女性1000円だと客単価は4000円です。4000円から店舗に支払う飲食原価を差し引いたものが主催者の取分(利益)になりますが、そこから集客費用も差し引かれるので実に一人当たりの利益は1000円を切っているかもしれません。そう考えると出てくる食事の内容に期待するとマイナス点となるので考えないようにしています。

次に5のポータルサイト経由で応募と支払いというところですが、イベント主催者は集客できなければ利益が出ません。よってポータルサイトには力学的に頭が上がりません。ポータルサイトから出禁など食らえば集客できずイベントが開催できない=死活問題だからです。よってポータルサイト経由で応募と支払いまでしておけば、参加者はポータルサイトからしてもお客様なので大切にしてくれるのです。当然ポータルサイト側も参加者であるお客様から主催者に対するクレームを言われると主催者に対し善処するよう求めるわけですが、あまりにもクレームが多い主催者の場合、取引するだけ無駄と考えるようになります。

このようなパワーバランスを理解しておくと何かあった際には助けになるのだとご理解ください。ここで一つ注意なのがポータルサイト経由ですが応募だけさせて支払いはすべて主催者という形式のポータルサイトがあるのでお気を付けください。

このようなポータルサイトの場合、そういったクレームは直接主催者に言ってくださいで終わってしまうので利用されないほうが得策です。

次に6の参加者が多い時間帯ですがこれは金曜夜か土曜日午後開催のものです。当たり前ですね。

最後の7、恋活パーティーとした理由は簡単で飲食提供があることとスタッフは居るものの婚活パーティーのように司会進行型では無いので自由にいろんな方と会話を楽しめることです。

この7つの要素を満たすイベント主催者の数は少ないですが実際にございます。

「ポータルサイトに掲載されているから」「企画内容に惹かれたから」だけで判断するのは終わりにしましょう。

あくまで私の好みで探すという条件でお話ししただけです。お酒の提供や自由度の有無などどうでもいい、しっかり異性と会話できるイベントであればという条件であれば婚活パーティーでも問題ありません。

このような主催者の探し方ができるのは都心部のイベントに限られてしまいますが地方でも商店街や商工会など公共公的団体が主催するイベントは年に1回ないし2回あればラッキーぐらいの感覚でしか開催はありませんが参加してみると楽しいかと思います。

もっと簡単な考え方は自社会場型で結婚相談所などが見え隠れしていないイベントか商店街主催のイベントとなります。(あくまで私見であることはお忘れなく)